お由羅騒動とお由羅の方を簡単にわかりやすく解説


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お由羅騒動(おゆらそうどう)とは、薩摩藩の第10代藩主である島津斉興の後継を巡って、島津家で勃発した家督争いの事を言いますが「高崎崩れ」とも言われます。
出来る限りわかりやすく簡単に記載してみたいと存じます。

本来でしたら、正室である弥姫(いよひめ)が産んだ、藩主・島津斉興の嫡男である「島津斉彬」が家督を継ぐ第一候補となります。
しかし、藩主である島津斉興と側室・お由羅の方、側近で倹約主義の調所広郷などが、島津斉彬を後継として認めませんでした。
代わりに、お由羅の方が産んでいた島津久光を、後継ぎにしようと考えていたのです。

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1795年に生まれたとされるお由羅の方(おゆらのかた)は、由羅(ゆら)と言う名の女性ですが、遊羅と書く場合もあります。
元々は江戸の町娘で諸説ありますが、大工の娘、舟宿の娘、八百屋の娘ともあり、江戸の薩摩藩邸にて奉公していました。
そこを、藩主・島津斉興に見初められて、老女・島野の養女となって島津斉興の側室となった訳です。

しかし、江戸藩邸には、正室である弥姫(周子)がずっと住んでいるため、マズイと言う事で、お由羅の方は江戸から薩摩に移っています。
ただし、島津斉興の寵愛を受けた由羅は、参勤交代では、共に江戸に赴いたと言われています。
お由羅の方は、3女・智姫(夭折)、1817年に5男・島津久光、7男・唯七郎(夭折)と3人の子を生みました。

そして、1824年に正室・弥姫が死去し、由羅は「御国御前」と呼ばれるようになり、正室と同格の待遇を受けるようになります。
このことからも、実の子である島津久光の藩主就任を謀るようになり、長兄である島津斉彬の廃嫡を目論見ます。

これに反対する島津斉彬擁立派は、1848年、江戸幕府の老中・阿部正弘に、薩摩藩が琉球密貿易にて儲けていると暴露します。
琉球との密貿易は暗黙の了解でしたが「藩主・島津斉興の隠居・調所広郷の失脚」策を実行したと言う事で、薩摩藩の財政再建を訴え、島津久光を擁立しようとしていた調所広郷を江戸にて急死(自殺か?)に追い込みました。
島津斉興の隠居には失敗しましたが、更に島津斉彬派は島津久光とお由羅を暗殺しようと計画します。
しかし、情報が漏れます。

そのため、1850年、島津斉興は近藤隆左衛門・高崎五郎右衛門など首謀者13名を切腹とし、連座した名越左源太・高崎正風など約50名が遠島又は謹慎処分となりました。(お由羅騒動、高崎崩れ、近藤崩れ)
例えば、大久保利通(大久保正助)の父・大久保利世や、有村俊斎なども連座して謹慎処分となっており、大久保家は収入を約3年間途絶えるに至っています。

この時、島津斉彬派の中心的人物であった赤山靭負も、このお由羅騒動で切腹を命ぜられ、嘉永3年(1850年)3月4日に切腹しました。
なお、西郷隆盛の父・西郷吉兵衛は、切腹を命じられた赤山靭負の御用人(家来)であり、介錯をしたとする説があります。

ただし、騒動が鎮圧されても、由羅が処罰されることはありませんでした。

1851年2月、江戸幕府の老中・阿部正弘の調停によって、島津斉興は隠居し、島津斉彬が家督を継ぎます。

安政5年(1858年)7月16日、島津斉彬が50歳で急死します。

島津斉彬の男子が、次々に夭折したり、島津斉彬が元気であったにも関わらず急に死去したため、お由羅の呪詛や毒殺とも噂されたようです。

なお、島津斉彬の遺言により、藩主は島津久光の長男・島津忠徳(島津忠義)が継ぎます。
しかし、島津忠義は若年であったことから、後見人となった島津久光と、西郷隆盛・大久保利通らにゆって藩政が行われました。

お由羅の方は、慶応2年(1866年)10月28日に鹿児島にて死去しています。
墓所は福昌寺跡となります。

なお、孫となる島津忠義の7娘・島津俔子は、久邇宮邦彦王に嫁ぎ、その長女・良子女王が昭和天皇の妃になっています。

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